『名もなき夜に』夫の不倫、腹いせに他の男と初めての浮気。高橋こばと

雑誌掲載、単話での配信はされていないけど凄く良い漫画。初めての他人棒、一夜限りのラブエッチ。

名もなき夜に

絵もストーリー展開も凄くシンプルなのだけれども、むしろそれが自然というか普通にありそうな話としてのリアリティをもたらしている良作。夫の浮気を知った人妻が、腹いせに初めて他の男と浮気する。高橋こばと作、人妻の初浮気を描いた作品。

※この記事を書いている時点で単話での配信が無く、上のボタンは掲載誌「アクションピザッツ2023年8月号」へのリンクです。

ストーリー

ある日のラブホテル……両手を縛られ、夫以外の他人チンポに凌辱されている人妻。

出会いを求めてアプリでマッチングしたカップル、女のPNはちる、男は会社員の福。

ちるは自分が既婚者であると告げ、福は少しがっかりしてる様子。どうやら本気で相手を探していたようだ。

そんな二人が挨拶を済ませ、向かう先はラブホテル。もちろん、目的の本命はコッチなのだ。

ラブホテルに入るなり私は不感症だと告げるちるに、手を拘束して羞恥プレイで挑む福。

ムードをぶち壊して御免と謝罪するちるだったが、初めて受け入れた他人棒は夫のモノとは比べ物にならず……押し寄せる快感に喘ぎ、悶え、絶頂する。

夫しか知らなかった身体に、セックスの快感を教えてくれた福の他人棒。

ちるは呪縛から解き放たれたように、快感をもたらすチンポを愛おしそうに咥えこむ。

互いに名も知らぬ間柄、一夜限りの交わりを身体に刻み込むように互いを貪る二人。

すまし顔で不感症などとのたまっていた人妻が、夫以外のチンポではしたなくアヘ顔を晒す。

初めてセックスの良さ知った人妻の中で、何かが塗り替わっていく。

一度限りの遊びのつもりで他人チンポを貪ったちる、しかし、彼女は再び福に連絡を取る。

また会いませんか……

ネットでの評価

この記事を書いている時点で単話配信が無いため、評価なし。

総評:しっかり感情移入できる良作 星4.0

ストーリーや設定に凝りすぎて全てが中途半端になったり、展開が強引で現実離れしていたり、演出過剰気味になっている過激な作品が多い中で、この作品は驚くほどシンプル。

しかし、そのことが逆に物語への信ぴょう性を高めていて、夫しか知らなかった人妻が緊張しながら初めて挑む浮気をリアルに描いている。

セリフやキャラクターの描き方が良く、互いに気を使いあう様子などから人物の人となりも良く伝わって来るので感情移入がしやすいのも良いところ。

20Pの短編だけれども、ワンシチュエーションの物語を人物から丁寧に描いたことで、物足りなさを感じさせない出来栄え。

不倫作品にボーイミーツガールという表現をするのは良くないかもしれないけれど、不倫から始まるときめきラブストーリーをとても良く描けた作品。

絵も含めてだけど、全体的にあっさりとして深く書きすぎないことが、不倫を決意した人妻の心情を読者に想像させることに繋がっていて、ストーリーだけじゃなくシッカリとエロスを感じさせてくれる。

とても良くできた漫画だと思う。

作品情報:名もなき夜に

アクションピザッツ2023年8月号にセンターカラーで収録。

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